包帯クラブ/天童荒太 その2(本)

 
 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
3月19日に紹介してから今日まで1ヶ月。 半日で読めそうだったけど、区切り良い構成だったので、3,40ページ読んでは何日間かブランクが入り、読み終えるのに時間がかかってしまいました。 前に書いた時に読んだ新聞の書評や本の帯に書かれていることは、少々大げさに感じました。ストレートに言えば、期待したほど感動しなかったということです。 現代の普通の高校生に過去の戦争を語らせたりする場面は、大人の著者の影が見えたり、ディノの奇異な行動の記述は間違ったメッセージを送ってしまわないか気になるところでもありました。 そういった一部の表現を除けば、爽やかな青春小説(ありがちなストーリー)の中で、他人の痛みを理解するきっかけになる中高生向けの小説だと思いました。 前にNHKラジオで臨床心理士の方が「私ならそんなことはしない。っと片付けてしまったら何も解決しない。なぜその人はそんなことをしてしまったんだろう。っと考えることが大切」といったようなことを話されていました。 その前段階として、人の心の傷はいろいろあるということを考えるきっかけになる小説ではあると思いました。 でも、いつもならもうちょっと感動してもよさそうなんですけど、そんなに気持ちが盛り上がらないうちに終わってしまいました。 著者が意図して重々しくしないようにしたのかどうかわかりませんが、この小説が成長した登場人物に過去を語らせ、そして30ページ毎にまとめのような形で、同じく成長した登場人物にコメントを語らせるというスタイルをとっているからではないかと思います。 高校生の生の迫力に乏しかったです。中高生が主人公で、登場人物がそれぞれ心の傷を抱えていて、笑って泣ける(不覚にも)小説としては笹生陽子さんの『楽園のつくりかた』 が、小太郎の中では一番です。
包帯クラブ
包帯クラブ
ちくまプリマー新書
著者:天童荒太
出版社:筑摩書房
サイズ:新書/191p
発行年月:2006年02月
楽園のつくりかた
楽園のつくりかた
角川文庫
著者:笹生陽子
出版社:角川書店
サイズ:文庫/158p
発行年月:2005年06月

筑摩書房 ~ 旬の一冊 ~: http://www.chikumashobo.co.jp/top.html


記事に満足したらここをクリック!! [ランキングオンライン]
関連記事
Copyright © 2005 共感者を探せ! All Rights Reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。